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12.5 - 11.2 - 11.6 - 12.1 - 12.1 - 11.8 - 12.2
前半が35.3となかなかに早いペースなのだが、馬群は凝縮していてリードを作れない展開。中盤も少し緩んではいるが、先行馬にはやや苦しい競馬になったと言えそう。時計的には思っていたよりは少し遅いかなという印象。前日は雨上がりでもあったし、あまり比較はできないが。日曜は全体的に時計が少し掛かっていたし、まあ平均ぐらいかな。
1着シルクフォーチュンはいつも通り出負け気味で無理せず最後方まで下げて追走。前のペースが早いが、後続もついていくので最後方でも前とはそれほど差が無い状態で3角へ。3角で中目追走、4角でも中目を通し、出口で外に持ち出して最後方で直線。序盤で大外に持ち出すと、L2で一頭手応えの違う脚で中団から抜け出す。L1でも脚色をしっかり保ち、前の各馬をまとめて撫でぎった。強い競馬ではあるけど、今回はペースがそこそこ早かったうえに、馬群も凝縮と最後方からでも競馬がしやすい展開だったことも大きい。この馬としては切れ味でまとめて面倒見れる差だったとも言えるので、能力もあるが勝ちきったのには展開も影響したと思われる。とはいえ、平均ペースハイペースでもスローでも問題にしないタイプではあるし、ベスト距離は1400mなんだろう。東京1600mだと若干長い。追走に脚を使わされても大丈夫だけど、出が遅いので出来るだけ馬群凝縮で緩急のないレースが良いと思う。今回はそれにぴったり当てはまった。ブロードアピールみたいになってくれればなあ。
藤岡康「返し馬から雰囲気が良く、調子を上げていると聞いたのでいつも通りの競馬。勝てて良かった。」
2着トウショウカズンはまずまずのスタートから押して先行争い、楽にハナに立つが、それを嫌って抑えるような感じ。3角手前までにはハナを譲って内ポケットに。3角でも最内抑えて貯めるような競馬、4角で前のスペースを活かして馬なりで押し上げていき、3番手1馬身半ほどで直線。序盤で上手く進路を作って抜け出し前のタイセイレジェンドを目標に2番手で追走。L2で馬体を併せてクビ差ほどまで迫ってきた。L1でジリジリ詰めたところに大外シルクフォーチュンに交わされ、僅差の2着争いをハナだけ制して2着を奪取。波乱の主役という感じだが、レースぶりは至って強い先行馬のそれ。テンのスピードは特筆すべきものがあって、ダートスタートの方がよりこれを活かせるんじゃないかな。抑え気味にしないといけないほどのスピードを見せていたので、クロフネ産駒としては上級の馬かと。ペースが上がると良くない馬が多い中で、この馬はちょっとした大物感を感じます。先行馬で頑張っていたというのも評価できますね。
田辺「最後他馬がいなくなったら外にもたれてしまった。右回りならそんなことないんだけど。距離は伸びてもOK」
3着テスタマッタはやや出負けして後方からの競馬。道中馬群が凝縮して、外目を掛かり気味に押し上げていくような感じで3角。3角で外目、岩田が引っ張るような感じで大外。4角でそのまま馬なりで大外を押し上げていき後方集団で直線。序盤でその勢いのまま良い伸びを見せ、L2で中団まで押し上げていくが、シルクフォーチュンに伸び負けする。最後はシルクとそう差のない脚で伸びてきて2番手集団に急追するが3着に入り込むまでで終わった。今回は枠もあったかな。終始外々を回される展開だったし岩田の良さが全く出なかった。それと馬群凝縮しちゃった分、シルクフォーチュンに対して位置取りでのアドバンテージがそんなになかったのが痛かったかな。ただ、58kg背負ってこの内容なら、完全に復調したとみていいでしょう。ベストは東京マイルの平均~ハイペースなので、これは不気味。
岩田「3角からガツンと掛かった。そこがスムーズだったら逆転できたはず。以前よりパワーアップ」
俺「そうだね、あとは鞍上が変われば完璧ということかw」
4着タイセイレジェンドは出負けしてしまい位置取りを好位にしようと抑え込むが、スピード乗っちゃったのでそのまま一気にハナを取り切る。3角で最内少し緩め、4角でもそのままリードを保ち1馬身差リードほどで直線。序盤で馬なり、後続の仕掛けを待つ手ごたえ。L2で仕掛けられるとしぶとく粘る。L1でも先頭をキープしていたが、最後はシルクに交わされ、脚色を少し衰えさせて3番手集団に吸収されての4着となった。強い競馬だと思います。特に序盤出負けしてしまったのはこの馬としては誤算だったと思う。ペース自体も決して遅くはなかったし、あの段階で外から押し上げて脚を使った割には最後までよく踏ん張った。重賞でも戦っていけそうです。
内田博「2,3番手のつもりだったが他も行かないのでハナに。1400mも大丈夫」
5着ダノンカモンはまずまずのスタートから押して追走、好位集団で競馬を進める。馬群が凝縮して3角までに中団に吸収される感じ。3角で内目追走、4角でも内~中目、馬群の中で中団で直線。序盤で追われるがいつもの反応の良さがなくジリジリ。L2で進路が完全に開けると、中団から抜け出すがシルクフォーチュンの脚には及ばない。最後はじりじりと伸びてはいるのだが、2番手争いからは一歩遅れての5着となった。まあ追い切り動かなかったし、出来自体もフェブラリーの叩き台という感じだったのかも。それに加えて、総合力で勝負するタイプで、序盤の先行力からのリードを今回は作れなかったし、反応も悪く仕掛けが遅れたのも大きかった。悲観する内容ではないですね。次走は追い切り良化してくれば逆転可能の範囲。
福永「今日は内枠で久しぶりに砂を被る競馬。直線はスペースがあってもぐっと入っていけず。」
6着セイクリムズンは五分のスタートから馬なりで中団からの競馬に。外目を追走しながら3角。3角で外目を追走、4角でもそのまま外だが押し上げられずに後方で直線。序盤の段階で既にシルクより後ろに下がってしまい、じりじりとしか反応せず。L2-1で何とか意地を見せて加速してみせるが、上位とは離されての入線となった。まあ確かに良い騎乗ではない。序盤出負けしたとはいえ、この馬の持ち味はしぶとさと二の脚で突き放す力。もう少し前目で競馬しないと持ち味は活かせない。が、それを差し引いてもとても去年勝った馬とは思えないパフォーマンスの低下ぶり。これは出来が悪いのか、単に衰えなのか。いずれにせよ、深刻かもしれない。少なくともこの競馬でも上位に来ないといけない馬。これがこの着順だとすると、やはり評価を下げた方が良いでしょう。
吉田隼「ペースが遅かったので、もう少し前と思ったが、内から張られ、それを押し込む手ごたえがなかった」
12着ヒラボクワイルドは五分のスタートからじわっと追走するが、馬群の中で窮屈になりジョッキーが後ろに下げる形。3~4角で中目を追走、後方で直線。序盤でもう鞭が入っているが反応悪く伸びはない。L2-1でも激しく追われるがジリジリとなだれ込む程度で12着完敗。序盤で勝負ありという感じ。まあ凝縮して不本意に下がらざるを得なかったので、展開的には苦しかったかな。揉まれて良くないタイプかな。
幸「終いはもう少し伸びてもよさそうだったんだが。他馬を気にするところがある。どこかで外に出したかったが出せず…」
「競馬をやって何が悪い」もよろしくお願いしますm(_ _)m
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