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12.6 - 11.6 - 12.4 - 13.1 - 13.0 - 11.5 - 11.0 - 11.4
前半36.6、中盤緩んで、13.0-11.5-11.0-11.4と、L4-3で瞬発力を問われてからの3Fキレ勝負。このラップだと前にいないと厳しいですね。先週から比較的内有利馬場のことも考慮に入れる必要はあるかな。時計的には平凡だけど、ラップとL3-1であまり落としていないという点からは結構評価できるポイント。ただ、能力を発揮できなかった馬も多いと思うので、L1が落ち込みやすい阪神JFなら、後方からの馬に穴馬がいそうだ。
1着ヴィルシーナはまずまずのスタートからじわっと出すような感じで先行争い、アラフネを行かせて番手の外で落ち着く。道中はアラフネを行かせて1馬身半ほど離れて2番手に終始。3角で内目ロスなく、4角出口で徐々に仕掛けて1馬身差の2番手で直線。序盤で追われるとスッと反応してくれる。そこからしっかり仕掛けられるとL2でしっかり抜け出し先頭に。L1で少し脚色鈍らせるものの後続も伸びきれず、セーフティリードを保っての完勝となった。かなり楽なポジションで競馬が出来たのはあるけど、ディープ産駒の中でも、要所で脚をしっかり使っている感じは評価のポイント。特に勝負所の13.0-11.5の4角でそんなに大きなアクションが無くてもトップスピードに入ったというのは小器用さがあって良いかな。大崩れしないタイプだと思う。折り合いも問題なく。ただ、これで距離短縮が良かったとみるのは早計。今回は序盤がスローで中盤ゆるんで終い勝負と中距離馬でも楽に追走できるほどのペースだった。ペースが上がって追走して直線どうかという点に関してはまだマイルでは不安が残る。ただ、地力戦にならなければ、現時点でこれだけの小足がこの相手に使えたのだから、常に安定して力を発揮できるという点で一歩リード。余談だけど、何でマジンの冠つけなかったんだろうかねえ。正直マジンプロスパーとか意外と好きなんだけど。もっと冠名を出して言っていいと思うんだ。最近馬名が覚えにくいw
岩田「初コンビだけど、とても素直。控えると自分からハミを抜いた。ディープインパクトはきっとこんなフォームしているんだろうなと思った」
俺「スマートな競馬でお見事。」
2着イチオクノホシは好スタートからすっと下げて中団で競馬。道中は馬群の中で、スローと苦しみそうだがこれといって苦しい態勢を取らずに辛抱強く走っていた。3角で中目追走、4角でちょうどヴィルシーナの後ろを確保し2馬身半ほど、5番手で直線。序盤で馬なり、ヴィルシーナの後ろから良い脚で伸びてくるが、ヴィルシーナが壁で詰まる。L2でようやく進路を外に出すと、L1でジリジリ伸びてくるが時すでに遅く完敗の2着となった。位置取りの差ですね。最速地点で前が壁になっていたように、速さ負けしているわけではなく、それを活かすスペースがなかった。最後もばてていないだけにもったいないなあ。捌けて馬体併せていければ結果は違ったかな。今回は後ろからの競馬を意識しすぎて届かなかった感じ。スローもこの馬にとっては痛すぎた。ただ、一番強い競馬をしているのはこの馬なので、この2着というのはあまり気にしなくていいでしょう。切れ味はこの中ではトップです。ちょっと緩すぎたなあ。
蛯名「追い出しを待ったぐらいだし、競馬としては万全。ペースが遅すぎた。先を見据えて競馬しないといけないし…」
3着はエクセラントカーヴは五分のスタートから楽に追走も抑えて好位の後ろぐらいで競馬。道中かなり騎手が抑えていて、重心後ろ、やや掛かっている感じ。3角で最内、まだ掛かっているような感じ、4角で内目から進路なく追えずに4馬身差ほど中団で直線。序盤で進路がなく追走しているだけ。L2でもまだ進路が出来ずにうろうろしていたが、抜け出したヴィルシーナのスペースを使って追い出す。L1でそこからジリッと伸びてはくるが、前との差は縮まらずに3着となった。個人的には好走しそうな展開ではなかった、想像していたものとは違ったけど、良く追いこんできたなという印象。前半掛かっていたし、ダメジャ×エーピーと軽いスピード血統という印象ではあったので、こんなにスローになるとちょっと苦しかったように思う。やっぱりスピードが武器だと思うので、この辺をどういう風に対応してくるかかな。ペースは上がった方が確実に良いと思う。最速地点でまごまごしていてかなりロスがあったと思うし、3~4角の中だるみでブレーキかけながら瞬発力を問われる展開でも対応できたんだから、地力はかなりのものがあると思う。正直、上2頭とはそんなに差はないんじゃないかなと思っているし、次走が楽しみになった。出来ればフィリーズレビューに出てきてほしいな。
石橋脩「ペースが遅くて…テンション高く、馬の間に置きたくなかった。コーナーで一気に緩んで…前が開いてからはよく脚を使っている」
4着プレノタートは出負けして後方からの競馬。向こう正面のスローではしっかり折り合って後方で進める。少し手を動かすぐらい。3角で緩んだところで、そのまま外から一気に押し上げていくような感じになる。4角で大外から馬なりで押し上げていき中団で直線。序盤で追われるが、ここで中団からジリジリ抜け出してくる。L2でも外からじわじわ伸びてくるが、L1で詰め切れずに圏内には届かずの4着完敗。外から脚を使って上がってきたと言っても、13.1-13.0とダート戦並に遅いラップの所で全く評価できない。それに瞬発力戦になった各馬を尻目に、外から減速せずに加速して迎えているのだから、これなら最速地点でもっと良い脚を使ってこないと。やや内有利の馬場を差し引いたとしても、上位3頭とは差のある競馬だと思います。序盤の追走力不足を含めても評価できない。中だるみが無かったらポジションを上げられず、そのまま伸びきれなかったと思います。緩んだところを逆手に取った、かなり好騎乗の部類だと思いますね。
後藤浩「外枠でペースがスローだったので自然に動く形をとった。最後は脚を使ってくれたし力は見せた」
俺「ナイス判断だったと思う」
5着エミーズパラダイスはやや出負けから押して積極的に前につけていく。前を見ながら、3番手を確保。そのまま岩田のヴィルシーナを見ながら最内追走。3~4角でも最内を追走し前にスペースを置いたまま2馬身ほどの差、4番手で直線。序盤で最内のスペースを使って差を詰めてくると、L2で一旦は2番手に躍り出た。だが、L1で持続できずにジリジリ後退し、最後は4着争いに吸収されての5着完敗。ん~ナイス騎乗という所ですかね。ヴィルシーナとこの馬だけ流れにロスなく乗れたという感じ。コーナーで緩んだのに、ここでしっかり乗せられずにスペースを空けたおかげで勝負所で余裕があった。まあ、馬はやっぱ一線級相手じゃ厳しい気もします。こういう競馬に対応できたのは良かったし、500万くらいなら何とかなるかもしれないけど、現状ではまだ差はある。
戸崎「スタート良くいい位置取り、乗り易い馬で折り合いもついた。次が楽しみ」
6着ミッドサマーフェアは出負けしてダッシュもつかずに最高峰からの競馬に。押し上げずに3角。3角の緩みで外から一気に押し上げていく感じになるが、騎手がプレノタートの後ろで我慢するような感じにする。4角でそのままの流れで追い出すが、プレノとは離されて最後方グループで直線。序盤で反応すると、大外から良い脚で伸びてくる。L2-1でもジリジリと伸びてはいるのだが、最後は届かずという6着。3角の手応えで4角の位置はおかしいと思ってパトロール見たけど、やっぱちょっと抑えてたね。後藤のように流れに逆らわずに行った方が結果的には良かったかなと思う。まあ、どっちにせよ勝負所で大外回されては苦しかった。力は出し切れてないけど、どっちにせよ力を出し切れる展開にならないと難しい馬だと思う。平均ペースで結果を出しているように、緩急があって勝負所で動けるような器用さは無いと思うし、今回は緩んだところでスピードを緩めずに追走できていればとは思うけど、まあ展開向けばもう少し上位にはという感じ。プレノよりは評価できるので、着順で騙されない方が良いかな。
柴田善「口向きの悪さを矯正しつつの競馬。遅い流れをよく追い上げた」
9着オメガハートランドは五分のスタートから中団で競馬。道中かなり引っかかるような感じになって、窮屈な競馬になる。3~4角でも立ち上がりそうなぐらいの感じで5馬身差ほど、中団で直線。序盤で目にスペースがあっても追われて伸びがない。L2でもそのまま伸びがみられず、L1で少し盛り返すような感じになって、4着争いには一応離されない9着完敗となった。う~ん、う~ん、やっぱ福永は下手じゃないか?慢心してないだろうか?去年の成績で。何度も言うけど、調子に乗るのは王道GI勝ってからにしろと。えらくまあ下手になったもんだな。まず序盤の折り合い。出が悪くて出したら、馬群で窮屈になってブレーキかけるなんてのは…。福永の良いころはとにかく流れに乗るのはうまかった。ポジション取りがスマートだから、折り合いに苦しむこともあんまりなかったように思う。でも、今は酷い時の武豊以上に折り合いを欠く率が高い。それと3~4角でも立ち上がりそうなほど掛かってた。これはコーナーで緩んだからなんだけど、4角出口でブレーキかけると当然だけど、そこからまた加速しなきゃいけないわけで、これは大きなロス。まして今回は13.0-11.5の流れ、本来はここは緩いところで押し上げたいところで、ブレーキかけちゃうんだもん。直線で伸びるわけがない。伸びてきたのが最後の1Fだったように、ここの流れを上手く捌けていたら、差も差だし、もう少し上に行けたはず。
福永「もう一つ前の位置で運びたかったがゲートがもさっと。スローで脚は貯まっていたからもっとはじけるかと…」
俺「いや、全馬脚貯まってるから。それに、直線までにブレーキかけてスピードに乗るのに一歩遅れてるんだろ。馬のせいにすんな」
14着モエレフルールは五分のスタートからじわっと追走し、中団で直線。道中窮屈になるが、良く捌いている方。3角の緩みでポジションを上げられずに中目後方に下げる。4角出口で仕掛けて押し上げて後方で直線。序盤はそのまま良い脚を使っていたが、最速地点のL2で見劣る。L1では逆に伸びを欠き、追われずに完敗の14着。出来はあまりよく見えなかったけど、それは敗因としてどうなんだろうというほど、他の要素が多すぎる。まず、緩いところでポジションを下げざるを得なかった点。これは純粋に痛い。4角では何とか加速して最速地点に持ち込めたけど、L2でキレ負けしていたように、本質的にキレ勝負向きじゃないのでこの展開でこの負け方はある程度仕方ないと思う。ただ、出来が悪かったと思っているのが、どの程度影響があったのか。次走調教でしっかり動いてきて、平均ペースの勝負になりそうならば十分巻き返せると思います。今回はあまりにも展開が悪すぎた。
北村宏「流れを考えれば良いポジションではなかったけど、敢えてやってみた。残念な結果に」
競馬をやって何が悪い。もよろしくお願いしますm(_ _)m
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