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今週の2歳戦のメインレースは東京スポーツ杯。昨年はしっかり分析をして、中穴配当を得ることができた。今年も昨年の予想過程を更新しながら予想していきたい。
東スポ杯の予想で重要視すべきは、「上がり実績」、「指数」、「未知馬や低指数馬の手応え」の3点。この観点で、不良馬場だった2011年時以外はほぼ全ての圏内馬を捉えることができる。
なお、血統系統はSS系が圧倒的に強く(過去10年の3着以内馬30頭中、24頭が有する)、MP系(同10頭)、ND系(同8頭)、RO(ロベルト)系及びGS(グレイソヴリン)系(同5頭)が続く。SS系、ND系、MP系(又はRO系)の3系統を持っていない馬券圏内馬はいないが、今年も有力馬は全ていずれかの系統を持っていることから、この観点での分析は割愛する。
☆上がり実績
過去10年で、上がり連対経験がなかった馬で馬券に絡んだのは、直線で不利を受けて、末脚を明らかに余していたナカヤマフェスタだけ。30頭中21頭は上がり1位経験があり、8頭が上がり2位経験馬。更に、条件戦以上で上がり連対経験があった馬が13頭、新馬戦又は未勝利戦での上がり連対経験で馬券に絡んだ馬は、重賞で上がり3位のあった馬が2頭、0.4秒差以上の楽勝経験のある馬が7頭。例外はフサイチアソート、サンカルロ、レッドスパークル、リフトザウイングス、フジマサエンペラー、マイネルディーンの6頭。さらに、上がりが5位以下のレースを有する馬はトーセンファントム、マイネルディーンの2頭のみで、いずれもGS系を有する。脚質関係なく、末脚の有無は最重要。
☆指数
指数上位馬は毎年3着以内に2頭入る程度のコンスタントさで好走している。2走以上経験馬からは、指数上位馬をピックアップするのが基本である。東スポ杯は、キャリア1戦馬の評判馬が人気を被ることが多いので、2004年や2007年時のように妙味が生まれることがある。
☆未知馬や低指数馬の手応え
フサイチホウオーとフサイチアソートの新馬戦を見て重要さを認識した観点。ホウオーは残り200mまで追い出されていない完璧な楽勝だったし、アソートはハミを入れて軽く仕掛けられつつも、残り200までしっかり追われずに、相手が来たからその分伸びるような味のある競馬をしていた。
また、前走が未勝利戦で指数もあまり高くない馬の好走も、楽な手応えで勝利しているパターン(レッドスパークル、インプロヴァイズ)がある。特にインプロヴァイズは、中弛み超スローペース勝ちというおまけもあって、期待値が高かった。また、手応えはそれほど良くなくとも、末脚を持続させて伸びていくパターン(オンファイア)もないことはない。
あとは、ブレイクランアウトやナカヤマフェスタのように、前走時に不利を受けていたケースも注意が必要だが、これは最近ではオッズに反映されるようになったので、見落としがない程度に確認しておけば良い。
上記の観点から今年の出走有力馬の短評を記す。
2.アヴニールマルシェ(本線)
指数3位、重賞で上がり1位実績がある。新潟2歳Sはコース取りの差で実質勝っていたようなもの。レースレベルはそれほど高くないと思うが、メンバー構成からは本線に入れるべきと思う。走法も良い馬で、北村宏騎手も内枠ならある程度信頼して良いだろう。
3.グリュイエール(本線)
前走は前半引っ掛かるところもありつつ、外枠から外を回して4角でも手応えは楽。残り300mで追い出すと一気に抜け出し、2着馬が詰め寄ってくると1馬身の差をキープしながらゴールした。指数は中位だが、楽勝リスクをつけて本線に引き上げる。
9.クラージュシチー(本線)
指数2位。前走は大外枠からスタートし、中団から競馬をしつつ、残り800mくらいから外を進出、残り600mではまだ逃げ馬と5馬身くらいの差があったが、直線でしっかり追われると、ゴールした時には2着に10馬身(1.6秒)差をつけて圧勝した(当然上がり1位)。これだけ派手なレースをすれば上位人気は避けられないが、この時の2着馬は次走でも僅差2着をしていて、相手が弱すぎたわけでもない。
10.エミネスク(本線)
前走はスタート後少し引っ掛かったが、鞍上が抑えて中団待機。3角から4角で外に出し、直線では追い出しを残り200mまで待つ余裕があった。仕掛けると後続を突き放して2着に0.7秒差をつけた。相手が弱かったこともあるし、新馬戦時の上がり5位というのが惜しく、外枠もマイナスだが、血統的に人気にならないなら狙ってみたい。ちなみに、人気が低いのは調教の遅さも原因だと思われるが、実戦タイプと考える。
4.ペガサスボス(おさえ)
中京2歳Sの指数はかなり低く、当初軽視をしてコメントすら書き忘れていたのだが、分析をし直してみると新馬戦の指数が57に上昇し、前走を重馬場リスクで度外視すれば十分に通用できる位置にいるのではないかと評価を上昇させた。結局は内枠のディープインパクト産駒で決まりましたというオチもありそうな気がする。
12.ディアコンチェルト(おさえ)
新潟2歳Sで本命を打ったが惨敗。結果を出せなかった。しかし、その後、ニシノクラッチやアポロノシンザンがそれなりに活躍し、8月2日の未勝利戦のレベルの高さを証明してくれているので、調子落ちだったと解釈して、指数4位となる今回も狙ってみる。ただし、鞍上と外枠はマイナスで、バイアスにも恵まれないことが予想されるので本線からは少し落とす。
7.マイネルシュバリエ(おさえ)
指数1位なのでおさえるが、札幌でのもので信頼度は高くなく、この馬は過去2戦の上がりが3位、5位と上がり連対経験がなく、末脚を信頼できるタイプではないので、過去の傾向からは軽視しても良いかもしれない。
1.サトノクラウン(軽視)
手応えはまずまず楽で、初期指数も修正されてそれなりの位置に上昇したこと、内枠も有利であることから可能性がないわけではない。しかしながら、上がり2位、着差も0.2秒しかつけられなかったのが物足りない。Marju産駒も短距離向きという印象で、馬券からは割り切って外す。SS系統がないのもマイナス。
5.ストリートキャップ(軽視)
母父はあのオグリキャップ。頑張ってもらいたいが、芙蓉SはロジチャリスがアイビーSで凡走したことから評価が落ちている。直線も余力を残すことのない追い比べで、一番先に止まってしまったことからも、どちらかと言えば加速SHP系と思われ、今回は軽視する。
6.グァンチャーレ(軽視)
前走の萩Sは、前で競馬ができたことに収穫があったが、ラストで止まってしまい上がり順位はメンバー最下位の6位。それまでは全て上がり1位だったので救っても良いのかもしれないが、少なくとも陣営は、今度は末脚を活かす競馬をと考えるのではないか。鞍上も武豊騎手で、溜める競馬が予想され、バイアス利を受けられるかは疑問。指数が中位なので気になる方はおさえても。
8.ジャストドゥイング(軽視)
ストリートキャップ同様、芙蓉Sのレベルに疑問があり、軽視する。走法も頭が高く、器の大きさが感じられない。
11.ソールインパクト(軽視)
指数は中位だが、過去3走で上がり連対は未勝利戦時の1回のみ。その時も着差は0.1秒しかつけられなかったので、このメンバー構成で、外枠も引いているので軽視で良いと考える。
13.スワーヴジョージ(軽視)
軽い馬場に適性があったようで、前走は東京の条件戦で2着と善戦した。条件戦で上がり1位経験があるのはプラスだが、2走前の上がり10位というのは、過去に好走例がないパターン。今期活躍が目覚ましいハービンジャー産駒、東京の重賞でよく走る母父SSという点を考慮するとちょっと怖さもあり、前走のアイビーSでは仕掛け遅れと見れないこともないが、アイビーSはテンの2F目が10.7秒とかなり前も速い時計で走っていたことから余した脚はそれほどないと思われ、今回が当時より速い流れになるとも考えられないことから、外枠のロスも考慮して軽視する。
◎クラージュシチー
○エミネスク
▲アヴニールマルシェ
△グリュイエール
注ペガサスボス
注ディアコンチェルト
注マイネルシュバリエ 11/24 11:08
スカイポット
予想歴17年 回収率129% | また、こちらでも投稿させていただくこととなりました。多忙のため、投稿数はかなり少ないと思いますが、よろしくお願いいたします。 総拍手獲得数:2730 | |
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