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◎13タマモベストプレイ
〇10エピファネイア
▲09ウインアルザス
△07テイエムイナズマ
△18バッドボーイ
×04サトノノブレス15マジェスティハーツ
3連複◎軸〇▲△BOX
3連単F◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×
展開はウインアルザスがハナを主張していく形は変わらず、これにヒルノドンカルロがどこまで競って行くかという力関係だと思っている。京都新聞杯でも序盤厳しいペースでも楽にハナを切っているウインアルザスと比較しても、本気でウインが出して行けばヒルノのスピードでは競りづらい。ただ1角までの距離は長いので、行こうと思えば花は切れる可能性は高いので、ヒルノ藤田がどこまで主張するかで多少変わってくる。ただヒルノも序盤から厳しいペースにはできるだけ持ち込みたくないので、前半飛ばしてもしぶとく粘った京都新聞杯の実績があるウインアルザスがハナを切る可能性の方が高いとみる。序盤競り合いになったとしてもペースは流石に道中で少し緩むだろうし、ウインがすっとハナを取り切ればある程度早い段階でペースは落ち込む可能性が高い。基本的にはスロー想定で良いだろう。
◎タマモベストプレイは元々から評価をしていた馬なのだが、血統が嫌われて常に人気が無い。どう見てもこれまでの1400兄弟とは傾向が違うので、これはもう気にする必要はない。それと、ここまでの段階を見ても春の実力馬優位は変わっていないと思うので、エピファネイアは手ごわいが他と比べれば総合力では1枚抜けているとみている。ダービーでは序盤で窮屈になって好位を取りたかったのが結果的に中団外のポジションになり、11.9 - 12.7 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 11.7 - 11.9とL4からペースアップしている中で外々を押し上げる競馬になったのは正直かなり厳しい流れだったと言える。その中で、直線序盤からジリジリ伸びてL1でもばてずに食い込んできたのだから少なくとも距離は全く問題ない。ポジション悪く要所でロスが有った分テイエムイナズマに先着を許した形だがL1だけ見れば負けてない。皐月賞ではタフな競馬を中団追走で直線でもジリジリ、普通にカミノタサハラと僅差で戦えていて、基礎スピード面で見劣ったのが大きい。こういうタイプだし本来は前目につけられる馬で、序盤楽に運べるスロー気味の方が競馬がしやすいはずとみている。実際スプリングSでも序盤はスロー気味から向こう正面のロンスパ戦で上手く立ち回ったロゴタイプの直後からしぶとく伸びてきている。距離は2400でも問題ないし、トップスピード、ポテンシャルのバランスは3歳クラシック路線では上位。エピファネイアが強敵だが、折り合いを気にして探り探りの競馬になるのは確定的。いくらギアチェンジがトップクラスの馬でも前が壁の状態に自ら入り込んでの阪神2400m戦なので、不安が無いわけではない。追い切りも良くここは逆転可能だとみている。
〇エピファネイアはまあこの条件なら馬の単純な能力面なら不安は全くない。展望にも書いてあるし、ラップ推移とか持ち出すまでもなく、ここでは総合力でタマモベストプレイより1枚上、他とは2枚ぐらい上。トップスピードは世代屈指、ギアチェンジ能力は世代No.1。緩いペースからすっとトップスピードに切り替える能力は抜群で、逆にその爆発的な反応を要所でしっかり使えるためにも序盤はとにかく基礎スピードの高さを殺す必要が出てくる。当然だが気性面でネック。また壁を作らざるを得ないだろうし、この枠なので壁を作ること自体はさほど難しくはないだろうが、前にいる馬にそこまで目標にすべき馬がいないので、要所でペースアップしたい時に前の壁が動いてくれないと外から閉められたら動けないまま直線を向くリスクもなくはない。ダービーよりスローになる可能性は高いので、団子の状態で各馬エピファネイアマークの中で、壁を作らなくてはいけない展開。今の福永でこれをきっちりコントロールしたうえで要所で進路を確保できるかどうか、意外と簡単ではないと思う。完全な一強だが気性面で不安があり、自ら厳しい展開に飛びこまざるを得ない立場。圧倒的一番人気馬というほど信頼がおける人馬ではないかなというのが率直な所。もちろんスムーズなら完勝するだろうけどね。
▲ウインアルザスは正直かなりの過小評価だと思う。京都新聞杯では少し時計が掛かっていたCコースで12.3 - 12.6 - 12.3 - 12.1 - 11.8 - 12.0と平均的なラップを刻んだが直線早い段階で先行馬が並びかけて苦しい競馬になった。ただL1思ったよりも抵抗できていてしぶとく粘っての4着同着。完全な平均ペースというほどではなく少し緩めていた前後半速い中弛みが少し混じった平均ペースでもあるので、これを逃げて粘っていたのはかなり評価できる。それに阪神2400mではアザレア賞で12.5 - 11.7 - 10.9 - 10.9 - 11.5とタフな馬場の状態でハナを切っての二の足出し抜け。L1でアドマイヤスピカに差されたが、4Fでそれなりに厳しい競馬をしてL1踏ん張っての内容でもあり、ギアチェンジ、トップスピード面で普通に良さが出ている。ここからも単騎で逃げられた時に早めのペースアップで出し抜いて来れば怖い存在と言える。特に今回は各馬気性面不安のエピファネイアを目標にする競馬になるだろうし、土曜の馬場を見てもかなり馬場が回復していて前残りの傾向も強かった。しかもヒルノドンカルロが基礎スピード面で足りない割に逃げ馬として強敵と見込まれていて、案外楽に主導権を握れる可能性は高い。前走は馬場だし、2走前はロンスパ戦で強敵を撃沈している。穴馬ならこれだろう。
△テイエムイナズマはポテンシャルタイプの実力馬で、ダービーで脚を溜めて直線トップスピード、ポテンシャルの両面で通用する目途を見せた。デイリー杯勝ちでマイラー扱いされていたが、どう見ても長距離向きの馬。もう少し外枠ならポジションを楽に押し上げられただろうが、ペースがスローになるリスクと、内枠を嫌って連下までとする。
△バッドボーイは意外と前2頭を見ながらの2列目の外と良い位置を狙えそう。エピファネイアより前で競馬できるし、逃げ馬を視界に入れながら押し上げて行く競馬ができるという点でも面白い。距離不安はなくは無いので騎手がこれをどう判断するかだが、溜めてもトップスピードは平凡なのでできれば基礎スピードとポテンシャルを活かして無理なく前に行ってもらいたい。この馬も毎日杯のパフォーマンス見れば春の中距離路線では力上位だし、トップスピード負けする展開にならなければという所。スローでも外目からじわっと押し上げる競馬なら前走の内容なら対応できるはず。
×サトノノブレスはポテンシャル型で正直神戸新聞杯では狙い辛い存在ではあるが、追い切りが良かったのと高速馬場で得意の岩田ということも有り、上手く捌いての3着ぐらいはあっていい。マジェスティハーツはプリンシパルSでL1伸びきれなかったのはやや不満も要所ですっと動けていてギアチェンジ面で良い馬。スローペースで上手く折り合えた時に3着ぐらいは。
ラストインパクトはまあ外枠なら器用さないので徐々に押し上げながらの競馬ができただろうが、トップスピードに乗るまでにかなり時間がかかるし、前走は向こう正面下りの小倉でペースを上げつつ、しかもポジションも良かった。18頭立ての2番枠で積極的に狙える馬ではないと思う。かなりレース運びは難しくなると思うし、同型ならサトノノブレスの方が出来、パフォーマンス共にいいと思う。 09/22 13:36
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