| ワイド 8-11番
1,170円的中 |
◎サトノクラウン
ちなみにだけど土曜の馬場の状態なら本来はゴールドアクター本命を考えていた。ただ雨が思った以上に土曜の深夜から降りそうな感じで流石に影響が出ないことはないだろうと。それなりにタフな馬場になってくる、今の馬場でも超高速状態は解消されると思うし、標準に近いぐらいだろう。これなら早い脚を要求されにくくなる可能性が高くなったしこの馬の出番。それと、昨年の宝塚記念は渋った馬場で6着に敗れているが、この時は59.1-61.3と2.2でかなりのハイペース、ポテンシャルよりも前半のパワー型基礎スピードを高いレベルで問われたことで追走に苦労し後方外々からの競馬となってしまった。またその分だけどうしても脚を削がれてしまっていたとみている。実際京都記念連覇はいずれも実質ペースではスローで、その中で後半のポテンシャルを引き出してきた。今年の場合は単騎逃げのヤマカツが60.2-61.3ハイで刻んでいるが、離れた3番手のこのサトノクラウンの位置では大体62秒前後なので実質は大体アバウトで62-59.5ぐらいの感じ、いずれにせよ明確にスローの中で3~4角でじわっと動いてL2で詰めてL1でしぶとく抜け出す競馬。12.9 - 12.4 - 12.3 - 11.9 - 11.8とラップ推移的に途中でヤマカツと入れ替わったので難しいが、恐らく実質はL2最速かなという感じでここでマカヒキには一瞬キレ負けしていた感じ。これをL1の減速地点で踏ん張ってきっちり離した格好でポテンシャルはやはり非凡。香港ヴァーズも展望記事に書いているようにスローからのポテンシャル戦で上手く3~4角で内を立ち回ったと言えどもただ一頭ハイランドリール相手に詰めていった。この辺りからも後半のポテンシャル勝負になれば最右翼。キタサンブラックが昨年の宝塚ばりに飛ばして進めてきたら難しいだろうが、最序盤はどうしてもゆったりという意識が働くだろうと思うし、この枠なのでミルコがしっかりとポジションに拘って、後はキタサンを潰しに3角手前ぐらいからプレッシャーをかけてくれれば。ポテンシャル特化戦ならこの馬がキタサンを喰う可能性は十分あると思う。その面でも馬場は悪化してほしいかな。
〇キタサンブラック
これ以上は落とせない。今回は初めて圧倒的な1番人気になっているけど、個人的には特化戦でポテンシャル勝負になるとサトノクラウンがかなり強敵だと思っているので(ポテンシャルで最強はタフな馬場ならダイヤモンドよりクラウンかなと思っている)、今回逃げてスローに持ち込む形になると3角以降でサトノクラウンにプレッシャーを受けて加速していく必要が出てくる。これが軽い馬場なら3~4角で速いラップを踏んで外からくるサトノを振り切ることもできると思うが、明確にまとまった雨が降りそうだしそうなるとポテンシャル特化になりかねない。昨年の有馬記念ではポテンシャル戦ではあったが12.9 - 11.8 - 11.7 - 12.1 - 11.7 - 12.1と上がり切らずに仕掛けを待ちながら4角で再加速するという競馬ができた分、L1の踏ん張りに繋がったと思う。ただポテンシャル特化戦でとなるとサトノが手ごわいのでこの人気で勝ちしか許されない本命を打つというのは難しい。ただ、1倍台前半に応えきれるかはともかく勝ちに最も近い馬ではあると思うし、ポテンシャル特化になったとしても前半のポジショニングの良さも含めてシュヴァルグラン、シャケトラといったところ相手を考えればこちらの方が上の評価をしないといけないかなと。3着までという観点で、余程のことが無い限りはなかなか外すイメージが想像しにくい。悩んだけど対抗にした。むしろ雨が降ってくれた方がこの馬としては安定しやすいとは思うしね。厄介なのは超高速馬場でのTS持続特化だったと思うし。その点でもより崩れにくくなったかな。
★ミッキーロケット
過小評価を受けている一頭ではあるが、ポイントはゲートになる。ただ今回は小頭数ですぐ外がゴールドアクター、まず当てにしやすい先行馬であると。この後ろを狙って行けばひとまず3列目を確保することは難しくない。ここ2走はゲートが甘くなってポジションを取り切れなかったことが敗因としては大きい。大阪杯は実質ドスローのTS持続特化で後方からではマカヒキやアンビシャスレベルでも苦しいのにトップスピードの質的に足りないこの馬ではちょっと厳しい。京都記念も後方から直線半ばまでジリジリと伸びてはきたが位置取りの差が悪くて最後は伸び切れず。内で器用に立ち回れるタイプではないが、大阪杯は同じ条件でもドスローで速いラップを要求されていたはず。そこで内内で包まれて動けないのはある程度仕方ない。今回は恐らくスローロンスパでポテンシャル戦になるとみているし、そのパターンなら内目で立ち回っても置かれず進めるんじゃないか、というところ。神戸新聞杯2着時がドスローからの12.6 - 11.6 - 11.5 - 11.4 - 11.7と4F戦で外回りにしては分散する競馬になったが直線序盤ではサトノダイヤモンドに肉薄する脚を見せていたし、世代で見てもポテンシャル面は屈指。キングカメハメハの仔で距離もこれぐらいが良いだろう。日経新春杯の内容的にもシャケトラよりこちらを評価したいかな。
△ミッキークイーン
難しいところだがいずれにせよ出し切ってくればパフォーマンス的には通用していい。有馬記念が善戦と言って良い内容で、61.0-59.4とかなりのスロー、単騎で是で実質は超スローからの12.9 - 11.8 - 11.7 - 12.1 - 11.7 - 12.1とポテンシャル戦、しかもL3の4角で少し減速ラップという流れ。3~4角で好位列の内目で少し待たされつつ、4角出口でゴールドの直後を取るがここでちょっと置かれてしまって直線でジリジリとという感じ。内内で立ち回ってというのがあまり得意な馬ではないし、要所で動かす意識を持って入ってやらないとこうやって要所で置かれがちになる。これは前走のヴィクトリアマイルは極端にせよ、エリ女でも加速地点で同じ位置にいたクイーンズリングにあっさり差をつけられているように基本的に機動力が無い。なので今回は面白い条件で、サトノクラウンがキタサンブラックマークで潰しに行く可能性が高い。そういうパターンで突っ込んでくるのがこの馬だと思うので、その点は怖い一頭。ただ、敢えて言えばポテンシャル戦では有馬記念でも少し差があったので、できれば高速馬場で早めに仕掛け切ってのTS持続特化でズドンが見たかったかな。その点では雨の程度次第だけど、まあ素材を評価して。 06/25 13:03
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