2012年 タイム 1’46”8 (良) 1FAve=11.87 3FAve=35.60
ラップ
①12.7-②11.8-③12.0-④12.5-⑤12.4-⑥12.0-⑦11.4-⑧10.4-⑨11.6
1FAveとの誤差
①+0.8 ②-0.1 ③+0.1 ④+0.6 ⑤+0.5 ⑥+0.1 ⑦-0.5 ⑧-1.5 ⑨-0.3
テン36.5-中盤36.9-上がり33.4 『加速・中弛み』
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
1着ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 2-2
2着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 5-5
3着ラスヴェンチュラス・・・ディープインパクト×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔17-b〕 6-7
流れは、テン-上がりのラップ差から『中弛み』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。牝馬トライアルということで『中弛み』の流れにはなりやすいのだが、今年はテンも緩めで、⑥から加速していく上がり勝負の様相。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。
1着ジェンティルドンナは、前走オークス1着(=東京芝2400m)からの好走。阪神芝コースは(2-0-0-1)、芝1800m戦は初でした。春は桜花賞1着(=阪神芝1600m)→オークス1着と牝馬クラシック2冠を達成。ともに上がり最速を繰り出しての好走で、上り特化の瞬発力勝負は得意な馬で、今回も流れでも33秒2の上がり2位タイで好走。今回は約4か月の休み明けだったが、オークスでも最速上がりで好走している馬でもあり、堅軸と考えて好走に期待し結果1着好走。この手のタイプはやはり信頼性が高い馬として来年以降も軸として信頼したい。また好走した内容からは、秋華賞でもスローの瞬発力勝負になるようなら3冠の可能性は高いと考えて期待したいと思います。逆に締まった流れでスタミナが問われるようなら、オークスで芝2400m好走しているものの本質的なスタミナという点では裏付けがなく(=オークスの流れは『前傾・中弛み』で、前半に脚を溜めれればマイラーが好走しやすい流れだったため、本質的なスタミナの証明にはならないと考えています)、その点では付け入る隙があるようにも思います。でもおそらく秋華賞も厳しい流れにはならないのでは?と思うので、好走の可能性は高いと思います。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Bertoliniはダンチヒ系で、仕上がりの早い短距離・マイラー血統だが、底力に欠ける。2歳の新馬から走り、3歳前半までは芝の重賞でも無視できないが、あくまでも穴狙いが正解。血統的には母父の距離適性からも、芝2400m→芝1800mへの距離短縮ならプラス要因と考えましたが、次走秋華賞の芝2000mも適距離の中距離と思うので、好走の可能性は高いと考える。。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。No.〔16〕の牝系は、ブエナビスタやレッドディザイアなどがいて、3歳秋シーズンの成長にも期待できるし、分枝記号特性から休み明けも問題ないと考えて評価し、結果1着好走からも本馬の能力と成長力の証明になったと考える。また前述の2頭が秋華賞でも好走したように、叩いた効果にも期待できるし、分枝記号特性から現時点でも調子の良さは推察できるので、母系からも秋華賞に向けては視界良好と考える。
2着ヴィルシーナは、前走オークス2着(=東京芝2400m:0.8秒差)からの好走。阪神芝コースは(1-1-0-0)、芝1800m戦は(1-0-1-0)でした。春は桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)→オークス2着と牝馬クラシック準2冠で、ジェンティルドンナには完敗も他馬を完封している点は評価したい。またジェンティルドンナは別格だが、本馬も約4か月の休み明けとなるがオークスでは上がり上位で、また中距離戦での好走も多い馬なので、好走の可能性は高いと考えて期待して対抗評価にし、結果2着好走。対ジェンティルドンナという点では今回も先着を許してしまい、なかなか越えなれない壁のようだが、それでも他馬に先着を許さない結果は評価したい。本馬も秋華賞に向けて好走の可能性は高く、能力も認めるのだが、ジェンティルドンナを逆転という点では難しいかもと考える。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。マイルではGⅠでも好走が多く、特注の条件にて好走に期待して評価する。母父Machiavellianは持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
3着ラスヴェンチュラスは、前走三面川特別3着(=新潟芝1800m:0.1秒差)からの好走。阪神芝コースは初、芝1800m戦は(1-0-1-0)でした。近2走は条件戦だが上がりの速い新潟芝コースで、ともに32秒台の上がりを繰り出し地力強化は明らかでした。また前走三面川特別2着馬ブリッジクライムは、次走紫苑S2着好走していて、前走のレベルは高いと考えると本馬の好走に期待できると考え、結果3着好走。しかし先着した上記2頭の実力はやはり抜けていて、本馬を物差しと考えると秋華賞トライアルの紫苑S好走パララサルー・ブリッジクライムは本馬と同じ位の強さと考えられ、連下候補と考えるのが妥当と思われる。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Danehillはダンチヒ系で、優れたスピードに加え、選手権距離でも勝負できるスタミナと底力を有している。また本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるよりも突っ走らせたほうが強い内容を見せ、高速決着にも強い。弱点は揉まれた時の脆さと、勢いが止まるとしぼんでしまうこと。不調期に入った馬は嫌う方が良い。
No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。近走の好走と重賞挑戦の鮮度に期待して評価し、結果この特性は活きたと考える。本馬にとっては、同じ牝系・分枝記号のキョウワジャンヌが11年秋華賞2着好走していることは、同じくローズS3着からのステップである点からもプラス要因になると考えて、期待したい。
ローズSのポイントは、
①瞬発力勝負になりやすく、サンデーサイレンス系向きの重賞。
②4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。
③牝馬春クラシックシーズンの実績が活きやすい。実績最重視。特に上がり上位で好走していた馬は、休み明けでも要注目。
④スタミナ型サンデーサイレンス系で春シーズンに、マイル路線を距離不足で泣いていた馬なら反撃が可能。
⑤新潟芝コース条件戦好走馬で、速い上りを繰り出していた馬。
→次走狙い馬:ジェンティルドンナ,ヴィルシーナ