2014年 タイム 2’24”2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.05
ラップ
①12.6-②12.2-③11.5-④12.0-⑤12.4-⑥11.9-⑦12.0-⑧12.5-⑨12.0-⑩11.7-⑪11.6-⑫11.8
1FAveとの誤差
①+0.6 ②+0.2 ③-0.5 ④±0 ⑤+0.4 ⑥-0.1 ⑦±0 ⑧+0.5 ⑨±0 ⑩-0.3 ⑪-0.4 ⑫-0.2
テン36.3-中盤72.8(前半36.3-後半36.5)-上がり35.1 『加速・一貫』
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△
1着ラストインパクト・・・ディープインパクト×ティンバーカントリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔13-a〕 3-3
2着タマモベストプレイ・・・フジキセキ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔1-t〕 2-2
3着トーセンラー・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 7-7
流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』とテン-中盤がそれほど緩まずラップ差も少ないことから『一貫』の複合ラップ。展開的には、逃げ・先行・差しが恵まれ、追込のみ不利な流れと考える。そのためより前につけた馬が有利な流れと考える。
1着ラストインパクトは、前走新潟記念3着(=新潟芝2000m:0.0秒差)からの好走。京都芝コースは(2-0-0-3)、芝2400m戦は(1-0-1-1)でした。前走新潟記念3着は、最速上がり34秒0を繰り出すも届かずの内容。前走は差しに位置したが、本来は先行して好走することが多い馬。また不良馬場の13年菊花賞4着(=京都芝3000m:1.1秒差)とスタミナは備えている馬にて、好走できる下地はあると考えて好走に期待して評価し、結果1着好走。今回は先行して、上がりも33秒8の上位上がりを繰り出して正攻法で好走したが、やはり前走上位上がりで好走していた馬は素直に評価すべきと考える(=特に前走上がり3位以内の馬の好走が多い)。天皇賞秋に向けては、京都大賞典好走馬はある意味ステイヤーの証明でもあるため、追い込んで届かずの結果になりやすいのだが、どうやら本馬は放牧に出て天皇賞秋は回避する様子。有馬記念に向かうようなら、消耗度という点ではプラス要因になるので、好走に期待したいと思います。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ティンバーカントリーはミスプロ系で、ミスプロ系は本来軽いスピード型が多いのだが、ティンバーカントリーは異色の存在でズブくてゴツくスタミナが豊富。芝でもジリ脚のステイヤーを輩出(=トウショウナイトなど)。前にて押し切れる中山コースや札幌コースなど小回りに向き、エンジンが掛かるとパワフルに伸びてくる。早めに仕掛けるマクリも得意で、コーナー4つのコース向き。下手に脚を溜めると持ち味が活かせず、積極的に動いてこそのタイプ。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
2着タマモベストプレイは、前走丹頂S1着(=札幌芝2600m)からの好走。京都芝コースは(3-0-1-1)、芝2400m戦は(0-0-0-2)でした。本馬も京都芝コースで好走が多い馬で、前走は久々に好走していた馬でした。前走は上がり2位で好走していて復調ムードではあったが、兄弟が皆短距離~マイルでの好走が多い一族にて、芝2400mでの好走は難しいのではと考えて評価を下げてしまったが、好走のおい京都芝コースで、展開も向いたことも好走の要因だったと考える。これでフジキセキ産駒のセカンドステージ突入のスイッチが入ったのであれば、今後が楽しみなのだが、GⅠというよりはGⅢが似合う一族なので、次走の結果をみて今後を考えたい馬と思います。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父ノーザンテーストはノーザンテースト系で、丈夫な体とミラクルな成長能力を有している。2歳や3歳時にも好走する仕上がりの早さはあるが、古馬にて本格化しさらにもう一段階進化する。距離の融通性もある。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号tは、京都や中京などスパイラルカーブのあるコースで本領を発揮する。一瞬の脚があるので中山も得意。
3着トーセンラーは、前走安田記念14着(=東京芝1600m:1.9秒差)からの好走。京都芝コースは(4-2-3-1)、芝2400m戦は(0-0-1-1)でした。今回約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(1-2-1-2)と好走が多く、休み明けは苦にしない馬と考えて期待する。13年マイルCS1着(=京都芝1600m)好走歴のある馬ではあるが、11年菊花賞3着(=京都芝3000m:0.7秒差)や13年天皇賞春2着(=京都芝3200m:0.2秒差)と長距離を走れるスタミナも備えていて、京都芝コース巧者としても好走に期待できると考えて評価し、結果3着好走。京都芝コースでは本当に崩れない馬のようで、今年もマイルCSではまだまだ好走は十分ありうる馬と考える。その前に天皇賞秋を使うかどうかだが、出走するようなら今回も上がりは最速33秒6を繰り出してはいるため、十分に注意は必要と考えます。ただし、京都大賞典好走馬は3・4着あたりに届かずに結果になりやすいことには注意したい。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Lyciusはミスプロ系だが、母系のリファールやハイハットなど底力とやや不器用さを秘めた血統が入り、他のミスプロ系ほどの軽さがない。だがやはりミスプロ系であることに変わりなく、短距離~中距離までが守備範囲で、仕上がりも遅くはない。芝は時計のかかる馬場に向き、平坦コースならなお良い。ダートなら力の要る馬場もこなす。
No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。
京都大賞典のポイントは、
①流れは『中弛み』が複合しやすい。
②開幕週の重賞にて、4コーナー5番手以内の馬の好走が多い。
③菊花賞や天皇賞春向きの血統の好走が多い。特注はトニービン系。
④宝塚記念好走馬(=4着以内)で、当日1・2番の上位人気馬なら堅軸。
⑤ステイヤータイプが好走多いため、長距離GⅠ好走実績(=芝2400m以上のGⅠ、例外は芝2200mの宝塚記念だがロングスパートになりやすい傾向)のある馬を重視。
⑥前走上がり上位馬も期待値が高い。
⑦京都芝コース巧者にも期待。
⑧内枠(=特に1・2枠の馬)の好走が多い。
→次走狙い馬:ラストインパクト,トーセンラー