2014年 タイム 2’23”1 (良) 1FAve=11.93 3FAve=35.78
ラップ
①12.8-②11.2-③12.0-④11.9-⑤11.7-⑥12.2-⑦11.9-⑧11.8-⑨12.4-⑩11.9-⑪11.5-⑫11.8
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.7 ③+0.1 ④±0 ⑤-0.2 ⑥+0.3 ⑦±0 ⑧-0.1 ⑨+0.5 ⑩±0 ⑪-0.4 ⑫-0.1
テン36.0-中盤71.9(前半35.8-後半36.1)-上がり35.2 『加速・一貫』
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△
1着エピファネイア・・・シンボリクリスエス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔16-a〕 3-4
2着ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕 8-8
3着スピルバーグ・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 15-13
4着ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 6-5
5着ハープスター・・・ディープインパクト×ファルブラヴ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 12-12
流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と、テンと中盤はそれほど弛まずの流れから『一貫』の複合ラップ。展開的には、逃げ・先行・差しが有利で、追込のみ不利な流れと考える。そのためより前に位置した馬が展開的には有利だったと考える。
1着エピファネイアは、前走天皇賞秋6着(=東京芝2000m:0.2秒差)からの好走。東京芝コースは(0-1-0-1)、芝2400m戦は(1-1-0-0)でした。13年皐月賞2着・ダービー2着・菊花賞1着とクラシック好走歴があった4歳馬で、今年は海外GⅠ挑戦などの影響もあり今一つな成績だったが、前走天皇賞秋6着は休み明けだったし、ステイヤータイプの馬にとっては追込んで届かずの結果になりやすいことを考えると善戦したと考えるべきでした。この手のタイプの巻き返しが多いのがJCであり、叩いた効果もステイヤータイプの馬にはプラス要因となる点では侮ってはいけない馬だったと反省する。ステイヤータイプの馬(=牝系を含めて)なので、叩き3戦目はさらに状態は良くなる可能性を秘めているし、広いコースでの好走が多い馬だが、個人的には小回り向きの馬と思っているので、次走有馬記念でも十分好走可能と考えて好走に期待したい。余力も十分と思うし、JCの内容から能力は高い馬なので、好走に期待する。
シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。本馬の配合はシンボリクリスエス×スペシャルウィーク配合だが、父と母父を入れ替えた配合馬と考えた方がしっくりくるように思います(=父の特性も出ているが、より母父が強調されたタイプに思います)。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
2着ジャスタウェイは、前走凱旋門賞8着(=仏国芝2400m)からの好走。東京芝コースは(2-3-0-4)、芝2400m戦は(0-0-0-1)でした。前走凱旋門賞はスタミナがいる馬場を先行して、結果スタミナ勝負で善戦するも8着の内容で、今回日本のスピード馬場に戻るのはプラス要因だった馬でした。前走ほどスタミナが要らないのであれば、距離適性的には本馬のスタミナでも持つと思われ、結果2着好走。やはり本格化し、距離適性にも幅が出た馬と考える。次走有馬記念では、さらに100mを走ることになることはプラス要因になるとは言えないが、それでも本格化した本馬の能力とトニービン系を内在している点では好走は期待できると考える。好走の可能性は高いと考えるが、個人的には距離適性から言って1着エピファネイアを上位に考えたいと思います。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Wild Againはニアークティック系で、ワイルドアゲイン×リボー系という男臭い血統。ペースの緩まないダートがベストで、強気で前にて勝負すると強い反面、たるいペースでは詰めの甘さを出す欠点もある。しかしダートの走りは堅実で、道悪や時計のかかる馬場ならなお良い。ジワジワと成長し、ひとたび本格化するとその部門のヌシ的な存在となり、高齢でも力の衰えは少ない。パワフルな先行力があり、一方で差しに構えると良い脚を使う。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。
3着スピルバーグは、前走天皇賞秋1着(=東京芝2000m)からの好走。東京芝コースは(6-1-2-1)、芝2400m戦は(0-0-0-1)でした。JCでは天皇賞秋で上位の上がりを繰り出した馬の好走が多い傾向もあり、本馬は前走天皇賞秋1着は上がりも33秒7で1位で好走。本格化とみて期待できると考え、また全兄トーセンラーは13年天皇賞春2着や11年菊花賞3着と長距離での好走もあり、血統的に芝2400mも対応可能な馬と考えて、好走に期待して評価し、結果3着好走。東京芝コース巧者でもあるし、上り特化の瞬発力勝負には向く馬と考えて期待した点はうまく嵌ったと考える。今後も東京芝コースではまだまだ崩れずに好走できると思われ、今後の活躍にも期待します。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Lyciusはミスプロ系だが、母系のリファールやハイハットなど底力とやや不器用さを秘めた血統が入り、他のミスプロ系ほどの軽さがない。だがやはりミスプロ系であることに変わりなく、短距離~中距離までが守備範囲で、仕上がりも遅くはない。芝は時計のかかる馬場に向き、平坦コースならなお良い。ダートなら力の要る馬場もこなす。
No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。
4着ジェンティルドンナは、前走天皇賞秋2着(=東京芝2000m:0.1秒差)からの好走。東京芝コースは(3-2-0-0)、芝2400m戦は(3-0-0-0)でした。12年・13年とJCで2連覇した馬で、東京芝コースでは崩れていない馬で、また芝2400m戦も得意としている馬。リピーターとして好走が期待できるが、「老馬の法則」より、昨年以上の着順に好走するのは難しいと思われ、3連覇は至難の業と思われるが、それでも前走天皇賞秋2着も13年と同じく着順を落とさずに好走していることからも、能力的な衰えはまだまだ少なく、JCでも2・3着に好走は十分あると考えて連下候補と考え、結果4着。「老馬の法則」は、GⅠでしかもトップクラスの馬が出走してくるJCでは、なおさら注意しなければならないと思われ、コース巧者に注意は必要だが、着順は落としやすいという傾向を基本に考えるべきと反省する。次走有馬記念は初出走となるが、能力的な衰え出てきた今は、人気でも過信禁物と考えたい。良くて2・3着の連下候補と考えるべきでなないか?と思います。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Bertoliniはダンチヒ系で、仕上がりの早い短距離・マイラー血統だが、底力に欠ける。2歳の新馬から走り、3歳前半までは芝の重賞でも無視できないが、あくまでも穴狙いが正解。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
5着ハープスターは、前走凱旋門賞6着(=仏国芝2400m)からの好走。東京芝コースは(0-1-0-0)、芝2400m戦は(0-1-0-0)でした。14年桜花賞1着・オークス2着と牝馬クラシック好走歴がある馬で、秋シーズンは凱旋門賞に挑戦。前走凱旋門賞6着は、全ては位置取りで決まった結果で、後方からぶち抜くのが至難の業なのに後方一気に懸けていた内容で、6着は善戦したと考える。アウェイの凱旋門賞からホームのJCに今回出走することで、馬場適性の面でもプラス要因は多いし、また近年は3歳牝馬の好走が多いレースでもあり、斤量的にも恵まれていて、好走必至と考えて堅軸とみて好走に期待したが、結果5着。どうしても後方に位置取りをしてしまうため、外々を回らざるを得ないようで、上がり上位を繰り出すも届かずの内容。まだ3歳馬にて、14年札幌記念のようなマクリをしたり、もう少し前に位置できるようになればもっと安定すると思うが、とにかく今後の成長に期待したい馬と考えて、今後も追いかけてみたい馬と考える。馬券的には、先行したりで好走するまでは、単穴にとどめるのが無難かもしれません。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ファルブラヴはノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。根幹距離よりも非根幹距離を得意とする産駒が多く、平坦コースならなお良く、わずかな距離の違いや坂の有無で成績が上下する。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
JCのポイントは、
①流れは、『加速・中弛み』になりやすく、上がり特化の瞬発力勝負になりやすい。
②4コーナー5番手以内の先行馬の好走が多い。
③スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。
④グレイソヴリン系、ロベルト系も好走が多く、欧州スタミナ型血統には注目。特注はトニービン系。
⑤牝系は、No.〔1〕〔3〕〔7〕〔8〕〔16〕の好走が多い。
⑥基本的には1番人気の日本馬は堅軸。
⑦連対するのは日本最強クラスの馬。
⑧3歳馬はGⅠ連対が最低条件。3歳牝馬なら斤量も軽く侮れない。東京芝2400mGⅠ好走実績(=3着好走も評価)があり、ローズSを好走している馬に注目。
⑨古馬は、3歳時にクラシック連対馬であれば4歳時に好走できる可能性は高い。
⑩同年の宝塚記念好走馬。
⑪天皇賞秋で追込んで、ちょっと届かずのステイヤーの反撃に注意。
⑫外国馬は、日本ですでに好走実績のある血統馬か、芝2000mで"2’00前後での好走歴のある馬。
⑬「老馬の法則」が活きる。基本的には、古馬で好走していた馬は、前年よりも着順は下げやすい。
→次走狙い馬:エピファネイア,ジャスタウェイ
→次走危険馬:ジェンティルドンナ