2015年 タイム 1’57”8 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.34
ラップ
①12.3-②10.8-③12.5-④11.5-⑤12.3-⑥12.0-⑦11.6-⑧11.5-⑨11.4-⑩11.9
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-1.0 ③+0.7 ④-0.3 ⑤+0.5 ⑥+0.2 ⑦-0.2 ⑧-0.3 ⑨-0.4 ⑩+0.1
テン35.6-中盤47.4(3F換算35.55)-上がり34.8 『加速・一貫』
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△
1着ラブリーデイ・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔19〕 6-4
2着ロゴタイプ・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-k〕 3-3
3着デウスウルト・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-c〕 10-9
流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』とテン-中盤はラップ差が少なく『一貫』の複合ラップ。展開的には、逃げ・先行・差しが恵まれ、追込だけが不利な流れと考える。そのため、より前につけた馬が、有利な流れと考える。
1着ラブリーデイは、前走金鯱賞4着(=中京芝2000m:0.5秒差)からの好走。中山芝コースは(0-0-0-3)、芝2000m戦は(0-2-1-3)でした。中山芝コース好走実績は今までなく、また近走もアルゼンチン共和国杯5着(=東京芝2500m:0.8秒差)→金鯱賞4着と重賞で上位好走はするも今一つな戦績の馬だったが、有馬記念で2着好走したトゥザワールドの影響なのか、今の中山芝コースに合う血統としてキングカメハメハ産駒が好走。母父ダンスインザダークということでサンデーサイレンス系だったので、キングマンボ系×サンデーサイレンス系が有馬記念に続き好走と考えるべきでした。中山芝コースは小回りコースのため、「ローカルコースの鉄則」が変則的だが活かすことができ、このレースでもその傾向は活かしやすく、内枠の先行馬という点では侮ってはいけなかったと反省する。また近年中山金杯は内枠の馬の好走も多く、この点もポイントと考える。GⅠやGⅡでは敷居が高い馬だが、ローカルコースを含めGⅢでは今後もまだまだ好走が可能な馬と思うので、今後の好走にも期待したい。また鞍上のベリー騎手は、中山金杯3年連続好走中でもあり、この騎手も要注意と反省します。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父ダンスインザダークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因となる。
No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号なしは、分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
2着ロゴタイプは、前走マイルCS7着(=京都芝1600m:0.5秒差)からの好走。中山芝コースは(3-0-1-0)、芝2000m戦は(1-0-0-2)でした。中山芝コースは、13年皐月賞1着好走歴もあったし、3着以内に好走している中山芝巧者だったことを考えると、素直に評価すべき馬だったと反省する。サドラーズウェルズ系は欧州スタミナ型血統の特性を持ち、同系統のSingspiel産駒が13年2着アドマイヤタイシが好走していたことからも、血統的にも侮ってはいけなかったと反省する。また本馬は、中山芝コースでは信頼性が高く、中山芝巧者ということは今回の好走からも証明されたと思うので、今後中山記念などでは出走するなら好走の可能性の高い馬では?と考えるが、とにかく今回の好走をきっかけに再度の上昇には期待したい。その上で、中山芝コースではプラスαの能力が発揮できる馬と考えたい。
ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。
3着デウスウルトは、前走チャレンジC2着(=阪神芝1800m:0.0秒差)からの好走。中山芝コースは初で、芝2000m戦は(1-0-0-0)でした。前走重賞初挑戦でチャレンジC2着好走した馬で、母父サンデーサイレンスからも現在の勢いは侮れないと考えて、好走に期待して評価し、結果3着好走。キングマンボ系×サンデーサイレンス系配合馬は、有馬記念では2着トゥザワールドが好走しているし、今回前述したが1着ラブリーデイの好走を考えても、やはり今の中山芝コースに合う血統配合だったと考える。今回上位好走した馬の中では、後ろから差して好走した馬にて、内容的には評価したい。やはり本格化とみて、今後の好走に期待したい。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始め、秋シーズン以降は成長力も豊富で本格化する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
中山金杯のポイントは、
①中盤が締まる流れになりやすく、小回り芝2000m好走実績が重要。
②「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内の馬を中心に。
③中山芝コース巧者なら芝2000mの距離実績が不足しても好走があり得る。ただし2・3着の可能性が高く、本命にはするべからず。また距離適性をカバーするのに先行し、距離ロスは少なくする必要が生じる。
④大系統ナスルーラ系(=ネヴァーベンド系、グレイソヴリン系など) や大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ノーザンテースト系、サドラーズウェルズ系など)の欧州スタミナ型血統が前面に出ている馬。スタミナ型サンデーサイレンス系の好走もあるが、より前者を重視すること。
⑤前年暮れの有馬記念好走馬の血統配合も注目(=年度が替わるが、馬場は変わらないので有馬記念上位好走血統で偏りがある場合はブラッドバイアスが発生していると考えて要注意)。また人気薄で好走した血統には要注目。
⑥内枠有利な傾向。
⑦ベリー騎手にも注目。
→次走狙い馬:ロゴタイプ,デウスウルト