ハードクリスタル予後不良

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こんばんはだっぴ(^0^)/ 今日は悲しいニュースをお送りしますので、またもや語尾に「っぴ」は無しでお送りしますっぴ…。新年早々、悲しい記事になりますが、どうしてもお送りしたかったので書かせてもらいますm(_ _)m

★ハードクリスタル予後不良
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=horse&a=20061231-00000026-spn-spo

>29日の東京大賞典で7着に入ったハードクリスタル(牡6=作田)は競走後に故障が判明。レントゲン検査の結果「右第三手根骨骨折」と診断され、予後不良となった。同馬は36戦9勝。06年に東海S、ブリーダーズGC(ともにG2)を制した。

東京大賞典を観に行った時に生で観ることができたのですが、突然このような結果になってしまい、非常に残念です…。今年に入って2つの重賞を勝ち本格化。まだまだ活躍できると思っていた矢先の出来事でした。

ハードクリスタルの馬主さん芹澤精一さんの徒然雑記帳というブログにて、ハードクリスタルへの想いが綴られていました。一部抜粋します。少々長くなりますが、どうか読んでみてください。


>手前を返そうとするハードクリスタル号は躓き、右膝の間骨を骨折し、踏ん張ろうとした左足の繋ぎの腱を伸ばしてしまい、それに気が付いた藤岡騎手が懸命に止めようとしましたが、ゴールまで走ってしまいました。鞍置所に帰って来たハードクリスタル号は、腱が伸びた左足を庇ってびっこを引いていました。馬搬車を呼び、車に乗せ、交流レース厩舎に入ったハードクリスタル号は、今度は痛いはずの左足をつき、右足を庇っていました。

>岩崎厩務員が一生懸命になだめ、自分の肩を馬の首の下に入れ、重たいハードクリスタル号の頭を支えてやっていました。
ハードクリスタル号は、岩崎厩務員の肩越しに大きな可愛い顔を出し、つぶらな瞳でこちらを見つめながら、「セリゴン(馬主さんのこと)、頑張ったよ」と言っていました。

>獣医さんは、「オーナー、右膝の骨が大きく欠けていて、この箇所はボルトで止めることも出来ないし、骨を取り出すことも出来ず、さらにこの馬は左足の筋も痛めており、明日には足が丸太ん棒の様に腫れて、可哀相な結果になりますよ。」とのことでした。わたくしは断腸の思いで獣医さんの意見に従い、安楽死を選びました。担当の岩崎厩務員も、作田調教師も、涙を流していました。ハードクリスタル号は、支えている岩崎厩務員の肩越しに可愛い顔をこちらに向け、大きなつぶらな瞳でじっとこちらを見、「セリゴン、大丈夫だよ」と言っていました。

ハードクリスタルは痛い足を引きずって、我慢して、馬搬車に岩崎厩務員と乗りました。車は厩舎を離れ、処置する為に鞍置所の方に向かいました。 もちろん、岩崎厩務員と一緒です。彼がどんなに辛く苦しいかを考えると、胸が張り裂けそうな思いでした。

鞍置所の手前で車の中に居る岩崎厩務員に声をかけ、人間の出入り口用の小さいドアを開けてもらいました。泣き濡れた岩崎厩務員の顔が見えました。 その向こうに、ハードクリスタル号の可愛い顔が見えました。その顔は、「セリゴン、何にも心配しなくていいよ」と言っていました。

帰りの車の中で、作田先生が「本当にいい顔をした馬だったなぁ」と仰い、その瞳に涙がうっすら浮かんでいました。今、この部分を書いていても、ハードクリスタル号が「パパ、僕、最後まで走ったよ」と言っているようです。競馬馬になってから殆ど撫ぜた事が無かったその顔を、何十回も撫ぜました。でも、彼の温情に応える事も出来ませんでした。

ハードクリスタル号の冥福を祈ります。
岩崎厩務員、これで挫折する事もなく、今後も頑張ってください。

ハードクリスタル君、コンクリートのような堅い馬場で無理に使って、本当にごめんなさい。

いくら涙を流しても君の努力と無念に答える事は出来ません。本当にすいませんでした。心からお詫びいたします。

徒然雑記帳より抜粋

この文を読んだ後、自然と涙が出てきました。この馬主さんも調教師さんも厩務員さんも、本当に本当にハードクリスタルを愛していたのでしょうね。文章からひしひしと伝わってきます。馬をきちんと「生き物」として見ている馬主さんは果たしてどれくらいいるのでしょうか?

しかし気になったのが

>コンクリートのような堅い馬場で無理に使って、本当にごめんなさい。

という点です。それほどまで堅い馬場にする必要がどこにあるのでしょうか?最近では大井競馬場でもレコードが多く出ていると聞きます。これは一時のJRAにも言えることですが、どうしてそのような馬のことを考えない高速馬場にするのでしょうか?馬あっての競馬です。馬のことを第一に考えなくてはいけないのではないでしょうか?
馬の安全を優先するべきではないのでしょうか?

ここまで馬主や調教師、厩務員に愛された馬はなかなかいないと思います。ハードクリスタルを「馬」としてではなく「仲間」として見ていますよね。ハードクリスタルは天国で「ありがとう」と言っていることでしょう。いい人達に巡り会えました。

自分も高校時代の大会で馬の死に立ち会ったことがあるのですが、何もできない自分が本当に悔しかったです。馬をさすってやるぐらいしかできなかった自分が本当に腹立だしかったのを覚えています。ただただ祈ることしかできませんでした。


1頭の馬の死から色々なことを考えさせられます。どの馬もこれくらい愛されていればいいのにと切に思います。最後に自分が大井競馬場に行った時に撮った写真を2枚載せて終わりにしたいと思います。拙い文章でしたが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。


ハードクリスタル号

ハードクリスタル号馬券


ハードクリスタルのことは、絶対に忘れません。ありがとう、ハードクリスタル。そして安らかに眠ってください。ご冥福をお祈りします。

コメント(10)

中央でもG�Tになると数年前は関東、今年は京都の芝とレコード製造高速馬場を造りたがりますね、能力の高い若駒ほど堅い馬場で故障しやすくJRA自身の財産を自ら潰しているのが解らないのでしょうか?。レコード決着をファンが望んでいると思わないし故意に造られた高速馬場のレコードに価値なんて…、なんでも欧州に習えとは言いませんが日本のトップホースが欧州で勝てず、帯同した日本で勝ちきれない馬が勝っちゃたりするのも頷けます。
中央はともかく大井のダートがそんな状態とはチョット驚きました、改善される事を望みます。

ハードクリスタルはJCDでも軸にしていたほど好きな馬でした。誠に残念です。
春の天皇賞の様な、話題作りのために馬場を改善しているのなら、即刻見直してほしい。
新参の俺が知ってるだけでも何頭の名馬が消えていったことか。JRAはやることなすこと本末転倒な気がしてなりません。内情なんて知りませんが。

当分立ち直れそうにない……

高速馬場どうのは今に始まった事じゃなく代表的なのはライスシャワーが散った宝塚
確かにとんでもないタイムが出ましたがその影響でライスシャワーのみならず勝ち馬ダンツシアトルも屈腱炎に
ハードは脚やられて藤岡が止めても走るのをやめなかった
サラブレッドの宿命といえばそれまでですが悲しいもんがあります
走る以上怪我はつきものです
がそれを防止する努力はできるはず
変な馬がかつての名馬より早い時計ぽんぽん出すよりも内容が濃くて役者が揃えば売り上げは延びると思いますがねえ
とりあえずご冥福をお祈りします

競馬歴半年でまだまだ素人なんですが、なんで走れなくなった馬は安楽死?何も殺さなくってもいいじゃん。のんびり余生を放牧させてもいいんじゃねーの? 金が掛かるから殺すってことなのか? 競馬界もビジネスだからいらない馬は切り捨てってのもわかる。人間のエゴだとも思わない。けど殺さなくってもいいじゃんよ?

アブコバさん、馬は脚に重傷を負うと生きていけず苦しみながら死んでいくのです、今回のケースは泣く泣く処置したのでしょう。中には経済的理由も有るでしょうがOP馬が理由もなく安楽死されるケースは稀だと思いますよ。良血でない未勝利馬などは有るんでしょうね?、乗馬や地方競馬などの需要がもっと高まれば助かる馬も増えるでしょうが…、生産された殆どの馬が未勝利で終わります、すべての責任を馬主に負わせるのは刻だと思います。
中途半端な知識なので詳しい方はご教授下さい。

自分も詳しいことは分かりませんが、wikipediaに載っていましたので、リンクを貼っておきます。アブコバさん、良かったらみてください。ケロケロさんのおっしゃっている通りのことが更に詳しく書いてありますので…。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%88%E5%BE%8C

足がなおらないと馬は死んでしまうので安楽死は競馬をやっている以上割りとドライに見るのですが今回はオーナーの日記を見ると涙が出ます

ハードクリスタル…いい馬主に恵まれてよかったな(ToT)

>でーんさん
確かに人間の都合で走らされて、怪我をしたら殺されるなんてかなり人間の自分勝手なように思っていたけど、こんな素晴らしい馬主さんもいるんだなと思ったら少しだけ浮かばれた気持ちになりましたね。

こんな素晴らしい人達に巡り会えたハードクリスタルは幸せな馬生を送れたのかもしれません。

初めて書き込みさせていただきます。

今日の京成杯でも馬が転倒しましたよね。。勝浦騎手?の無事は番組の最後に確認でき安心しましたが、馬の事は一切話していませんでした。

馬好きな私としては馬の安否も同じように気になるのですが。。

あとこのような場面を目の当たりにすると、胸が切なくなりますね。。

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