中京芝１２００Ｍ分析

中京芝１２００Ｍは向こう正面の直線の入り口からスタート。スタートしてしばらくは直線が続くので、スピードに乗りやすいイメージがあるが、実は１０００Ｍから８００Ｍにかけて高低差２Ｍの登り坂があり、意外とスピードに乗れないコースなのでは？今年行なわれた中京芝１２００Ｍのレースをいくつか見てみよう。

・０８年高松宮記念

12.0-10.4-11.0-11.0-10.9-11.8

・０８年ファルコンＳ

12.1-10.6-11.1-11.7-11.5-12.0

・０８年飛騨Ｓ

12.1-10.4-11.2-11.4-11.6-11.4

・０８年あじさいＳ

12.0-11.0-11.3-11.1-11.2-11.4

個人的なスプリント戦のイメージって、各馬スタートからガーッと行って、２ハロン目が最速ラップ。そこからは緩やかにラップが落ちていく、いわゆる前傾ラップであることがほとんどだと思っていました。しかし、中京競馬場は勝手が違うようだ。クラスが上がれば上がるほど、最後の直線で再加速している（赤字の部分）。そのカラクリはやはり残り８００Ｍからの下り坂にあるのであろう。

普通下り坂のコースなら、各馬スピードに乗りやすいはず。しかし、残り８００Ｍ過ぎからはコーナーが待っている。ここでスピードに乗りすぎると馬が外に膨れてしまい、致命的なコースロスになってしまう。下り坂だが、敢えて抑えるのが各騎手の心理だろう。なので、下り坂に入っても最初はあまりペースは上がらない感じ。スピードがつくのは４コーナーの出口前から。４コーナーを過ぎてもしばらくは下り坂が続くため、４コーナーの途中からはコースロスをしてでも各馬スピードに乗ろうとする。なので、４コーナーから直線入り口にかけては各馬再加速しやすいのだ。

直線が短い中京競馬場だけに、差し・追い込み馬は早めに仕掛けたいところ。直線が短いのならコーナーで仕掛けるしかない。ということは、差し・追い込み馬は必然的に外を回ることになり、中京コースでは内を突いての差し・追い込みが決まることが他のコースに比べると少ない。それは小回りのコース形態、独特の流れから仕方ないところなのだろう。

差し・追い込み馬が早めに仕掛けてくる流れになることが多いので、逃げ馬は特に辛い。スピードに乗っている差し・追い込み馬に序盤で脚を使っている逃げ馬が押し切るのは普通に考えて厳しい。なので逆に考えれば中京１２００Ｍを逃げ切った馬がいたら、その馬のスプリント適性はかなりのものと考えることができる。中京芝１２００Ｍは基本的にスピードに乗りやすい差し・追い込み馬有利。しかし、内枠に入ると内で包まれることになり、４コーナーから直線にかけて仕掛けようとしても、外に膨れることができず、スピードを殺してしまうことになってしまう。直線でようやく外に出せたとしても時すでに遅しのことがほとんどで、差し・追い込み馬を狙うなら真ん中より外の枠を中心に。逃げ馬はセオリー的には狙いたくないし、先行馬なら好位差しの馬を狙いたい。どちらにせよ、基本的に逃げ・先行馬よりは差し・追い込み馬を狙うのが吉か。…開幕週は意外と先行馬が残るから注意が必要だけど、ある程度開催が進めば差し・追い込み馬が一気に有利になる。

特殊なコース形態なので、コースの得意・不得意が明確に出る。人気薄でもコース実績があれば積極的に狙っていきたいし、差し・追い込み馬なら更に面白い。

以上、中京芝１２００Ｍの分析をしてみましたっぴ(^O^)/　クラスが上がれば上がるほど結果が顕著になってくる＝差し・追い込み馬が有利になってくるので、今週のＣＢＣ賞も差し・追い込み馬を中心に狙っていこうかしらね('◇')ゞ

人気blog ranking

にほんブログ村 競馬ブログ