気高く咲く薔薇のように

| コメント(6)

2008年5月31日、中京メインレース金鯱賞。ローゼンクロイツ号が第3コーナー付近で左第1指関節脱臼を発症し、競走を中止。レース後予後不良と診断され安楽死の処置が取られた。


私は薔薇のさだめに生まれた

華やかに激しく生きろと生まれた

薔薇は薔薇は気高く咲いて

薔薇は薔薇は美しく散る


これは一世を風靡したベルサイユの薔薇のオープニングテーマの歌詞の一部である。華麗なる薔薇一族として、同期に怪物ディープインパクトという馬がいながら、常にトップクラスで戦いを続けたローゼンクロイツ。最終的にG�Tで結果を出すことはできなかったが、G�Tやその前哨戦のG�Uでは常に存在感を示し、その血統背景からファンも多い馬だった。

2歳時から活躍し、クラシック戦線を盛り上げ、古馬になってからもG�T戦線を盛り上げたローゼンクロイツ。しかし常に脚元への不安がつきまとい、2007年のジャパンカップのレース後に左第一指骨を剥離骨折した。この時点でローゼンクロイツの脚は悲鳴を上げていたのかもしれない。

しかし、ローゼンクロイツは負けなかった。今年の中京記念で復帰し、差の無い7着と健闘。金鯱賞で完全復活を期待され、その先にある薔薇一族悲願のG�T制覇も期待された…。しかし、その矢先に悲劇は起こった。これから再び輝きを取り戻そうとしたローゼンクロイツは、その輝きを取り戻せぬまま散ってしまった。

もともと中京競馬場では大崩れがなく、中京巧者として知られていたローゼンクロイツ。中京コースが大好きだったのかもしれない。そんな同馬の最後のレースが中京競馬場となったのは、やはり何かしらの意味があったのだろうか。

レース後に藤岡祐介騎手は号泣していたという。ローゼンクロイツと藤岡祐介騎手のコンビ…忘れません。藤岡騎手には今週の安田記念でローゼンクロイツに捧げるG�T制覇を成し遂げてもらいたい。それが天国のローゼンクロイツへの1番のプレゼントとなるのだから。頑張れ、藤岡騎手。


薔薇のさだめに生まれ、ディープインパクト世代として華やかに激しく駆け抜けた。天国でも薔薇一族の誇りを忘れないで欲しい。


ローゼンクロイツのご冥福をお祈り致します。合掌。

人気blog ranking

にほんブログ村 競馬ブログ

コメント(6)

SS×ロゼカラーの良血馬で種牡馬入りは確実だっただけに、ホントに残念な事です。

宝塚記念では、騎手は藤岡・馬は同期のアドマイヤフジに頑張って欲しいですね。

安田記念といえば、やはりヤマニンゼファーなんですが、他にタイキシャトルも強かった。でも一番印象にのこってるんは、ノースフライトですね。

金鯱賞は、現地観戦しました。ローゼンクロイツは、ちょうどウィナーズサークル前で下馬したのですが、シーンと静まり返った場内の視線は、皆クロイツに注がれていました。
ホントに痛々しくて、早く楽にしてあげて欲しい気持ちになりました。
藤岡騎手が最後に顔をなでながら、クロイツに何かを言ってましたが、騎手や関係者の気持ちを考えると、とてもツラいモノがあります。
地元中京で特に馴染みのある馬でした。合掌

>酒屋さん
本当に残念ですよね…。種牡馬としても期待していただけに…。藤岡騎手には是非ともかんばってもらいたいし、クロイツと同期の馬たちにはみな頑張ってもらいたいところですね★

>尼っこさん
さすが競馬歴が長いだけあります…。現役時代を知らないので詳しいことは言えませんが、ノースフライトは相当強い馬だったんでしょうね…。フーちゃんなんてニックネームがまた可愛らしいw

>DJうながっぱさん
そうだったんですか…。本当にいたたまれませんよね…。藤岡騎手は本当にクロイツのことを思っていたんでしょうね…。想像するだけでこみ上げてくるものがあります。

自分たちにできることはクロイツのご冥福を祈るばかりです。安らかに眠ってください…。

最近のブログ記事

ジャパンカップ回顧&お知らせ
12.6-11.6-12.4-12.6-…
ジャパンカップ予想◎メイショウサムソン
昨日はノリで新潟競馬場の場外へ行ってきま…
新潟競馬場
なぜかノリで新潟競馬場へ(^O^)/ 所…

最近のコメント

競馬ナンデ・サービス一覧